Lung Sound e-Learning System 目でみる肺聴診
学習編
笛音 ( Wheeze / Wheezes )

 【解説】周波数300~400Hz以上の高音性の連続性ラ音で、やや細く硬い気道から発生します。気管支喘息発作では吸気と呼気の全相で聴かれ、多くは多音性として聴取されます。慢性閉塞性肺疾患(COPD)の安定期では、強制呼気の終末に聴かれます。 [1]聴診部位:全肺野, [2]聴診音:主に呼気, [3]長さ:長い、吸気<呼気, [4]-, [5]高さ:高い, [6]SSG:笛音の区間に横の縞模様, [7]表現:<ヒューヒュー>,<キューキュー>,<ピーピー>。

スクウォ—ク ( Squawk / Squawks )

 【解説】吸気終末の短い笛音で(short wheeze)、細い気管支の再開通時の振動で発生します。 [1]聴診部位:主に下肺野・肺底部, [2]聴診音:吸気の後半、および終末、不定期, [3]長さ:短い, [4]-, [5]高さ:高低は不規則, [6]SSG:笛音の区間に横の縞模様, [7]表現:<キュッキュッ>,<ギュッギュッ>。

(注)スクウォ—クは国際分類にはありませんが、肺音の聴き取りに役立ちます。

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