聴診部位と肺音の情報
肺は気管支の分岐に対応して区分けされ、右肺は3葉に、左肺は2葉に分けられています。肺聴診では肺のどの場所(聴診部位)でどんな音がしているのかを聴き分け、診察を行います。通常、肺音は聴診部位によって音質が異なり、正常呼吸音には表6.1に示すような特徴が有ります。本ウェブサイトでは聴診部位を図6.1に示す番号で表わしています。
1 聴診部位
肺音は聴診部位によって音質(音色)が異なり、正常な人の呼吸音は、聴診部位の異なりによって、表6.1に示すような特徴を持っています。
| 特徴 | 気管呼吸音 | 気管支呼吸音 | 気管支肺胞呼吸音 | 肺胞呼吸音 |
| 吸気:呼気 | 1:1 | 1:2~3 | 1:1 | 3:1 |
|---|---|---|---|---|
| さ | 超大 | 大 | 中(普通) | 小(柔らか) |
| 高さ | 超高 | 高 | 中(普通) | 低 |
| 性質 | 粗い | 筒性 | 筒性+さらさら音 | さらさら音 |
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(注1)(吸気:呼気)とは、吸気と呼気に聴かれる呼吸音の持続時間の比。 (注2)・筒性とは、気体が筒(管楽器)の中を通るときの音。 ・さらさら音とは、木の葉が擦れ合う音。 |
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本ソフトウェアでは聴診部位を図6.3(図4.4の再掲)に示す番号で表わしています。この番号は前面を1桁、後面を2桁で、右側を奇数、左側を偶数、上部から下部へと順序付けをして、データ処理が容易で、かつ部位と数字が人の直感で対応づけられるようしています。なお、この番号の聴診位置は、気管呼吸音、気管支呼吸音、肺胞呼吸音がよく聴き取れる代表的な部位です。
図6.3 聴診部位(部位番号)と肺区域との対応
2 肺音の情報
聴診した肺音の肺音名と肺音の特徴、および病名等の診察情報を以下に示します。
具体的には、肺音,状態を①で、肺音番号を②で、病名(症状や機序)を③で、比較音を④で表し、無しの場合は、( ― )としています。肺音(聴こえ)の特徴を⑤で、波形とSSG を⑥で、擬態語表現を⑦(注)“<”は吸気開始、 “>”は呼気終了、 “¦”は吸気と呼気の間)で、備考,及び特記事項を⑧で表している。
語句の中で、・大きい音、小さい音は、音圧が強かったり、弱かったりした時の聴こえる様子を表している。また、・高い音、低い音は、周波数が高い音か、低い音かを現わしている。さらに、・伸びて(広がって)いる:は、音がどの程度高い周波数まで伸びているのかを現わしています。
具体的には、肺音,状態を①で、肺音番号を②で、病名(症状や機序)を③で、比較音を④で表し、無しの場合は、( ― )としています。肺音(聴こえ)の特徴を⑤で、波形とSSG を⑥で、擬態語表現を⑦(注)“<”は吸気開始、 “>”は呼気終了、 “¦”は吸気と呼気の間)で、備考,及び特記事項を⑧で表している。
語句の中で、・大きい音、小さい音は、音圧が強かったり、弱かったりした時の聴こえる様子を表している。また、・高い音、低い音は、周波数が高い音か、低い音かを現わしている。さらに、・伸びて(広がって)いる:は、音がどの程度高い周波数まで伸びているのかを現わしています。
3 各肺音の評価内容
収録した肺音の特徴は画面に表示します。